フジテレビの定例社長会見が２６日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれた。

全日（午前６時～午前０時）、ゴールデン（午後７時～１０時）、プライム（午後７時～１１時）の視聴率で民放５局中４位と不振が続く中、今年の抱負について聞かれた宮内正喜社長（７３）は「昨年からずっと新体制を作って『変えることによって変わる』というキャッチコピーでやってきました。それに今年は『もっと』を付けて『もっと変える』で、より加速していきます」と気合の一言。

「特に４月改編、１０月改編が結果を出さなくてはいけない勝負です。商品価値を上げて視聴率を向上させたいと思います。番組の商品価値、フジテレビの媒体価値をどれだけアップできるかが今年の課題です」と続けた。

民放キー局の２０１７年４～９月期決算によると、フジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）傘下のフジテレビが唯一、営業赤字に。
視聴率の低迷が続き、広告収入が減少した。

フジ・メディアＨＤの連結決算の売上高は前年同期比４・８％減の３１１８億円、営業利益は１２・３％減の１１６億円、純利益は８・８％減の１１６億円だった。
減収減益決算となったのは、フジテレビの不振が原因。

同局単体の売り上げは１２７２億円。
前年同期より１６６億円、１１・８％減と大幅な落ち込み。
営業損益は８億３６００万円の赤字（前年同期は２３億５００万円の黒字）、最終損益は５億２２００万円の赤字（同１６億４７００万円の黒字）に沈んだ。

赤字決算になったのは放送収入下落のため。
放送収入は９１８億円で前年同期より８７億円、８・７％減った。
番組の放送時間枠を販売するタイム広告は３８５億円。
６５億円、１４・５％も下落した。
番組の間に流すスポット広告も４６３億円で、２３億円、４・９％のマイナス。
視聴率の低迷で広告主が出稿を控えたことがうかがえる。

今年も女優・芳根京子（２０）主演の月９ドラマ「海月姫（くらげひめ）」（月曜・後９時）初回の平均視聴率が８・６％と低迷するなど看板番組の視聴率が低迷している。

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