うだるような暑さで、心なしか静かな都内の大通り沿い。屈強な男たちが、額に汗をかきながら、マンションの一室から次々と荷物を運び出していた。その中には、ひときわ目立つ真っ赤なゲーミングチェアが――。

　この赤いチェアは、お笑いコンビ『霜降り明星』のせいや（31）が大事にしているものだ。35℃を超える酷暑にもかかわらず、この日、せいやが引っ越しをしたのにはワケがあった。

「実は、以前からお付き合いしていた一般女性のＡさんと同棲するために引っ越したんです。夏休みを取って、引っ越しの準備や、相手のご家族に挨拶したりしていたようですよ」（せいやの知人）

　相方の粗品（30）が、結婚から約１年半でスピード離婚したことを発表した直後、せいやもひっそりと夏休みを取り、彼女との愛の巣をこしらえていたのだ。

　そんな幸せ絶頂のせいやを都内のスーパーで発見したのは、転居から半月後、残暑が和(やわ)らぎはじめた８月末の夜のことだった。

　せいやはキャップを目深にかぶり、眼鏡にマスクと完全防備。冷房が利いた店内が涼しすぎるのか、肩をすくめながら、周囲をキョロキョロ見渡す。傍(かたわ)らには、黒いワンピースをヒラヒラさせ、優雅に歩く若い女性、Ａさんの姿があった。

「Ａは女優の有村架純似で、せいやさんより年下。以前は大阪に住んでいました。せいやさんは関西でレギュラー番組を持っているし、大阪の劇場にもよく出ているので、毎週会っていたようです。しばらく遠距離恋愛をしていた二人でしたが、せいやさんと同棲するために最近Ａが上京。最初は、彼が一人暮らししていた部屋に二人で住んでいました」（Ａさんの知人）

　そんなせいやだが、’22年の年明けにはラジオで恋人との破局を報告。当時結婚発表したての相方・粗品に対し、「ええなぁ……」としみじみ、羨望(せんぼう)のまなざしを送っていた。

「Ａさんと付き合い始めたのはそれから１年以上経った、今年の春先くらい。二人とも『ちいかわ』が好きみたいで、ぬいぐるみやグッズを集めているようです」（芸能事務所関係者）

　スーパーから自宅まで歩きながら、せいやが話しかけると笑顔になるＡさん。せいやは、人目を気にしながらも彼女の手を握っては離してを繰り返していた。小柄なせいやとＡさんが並んで歩く姿は、まさに『ちいかわ』のような佇(たたず)まいだ。

「せいやは、ここ３年くらい、ガチの婚活をしていましたね。地元の友達も次々と結婚しましたし、周囲の芸人も将来を考える彼女ができたり……。車の免許を取りたがったり、結婚観をアップデートしようと、夫婦共働きのスタッフらに、家事配分についてなど結婚生活の話を訊いたりしてました」（同前）

　彼女との同棲生活では、片時も離れたくないのか、がっつり変装をしてまで、一緒に買い物へ行っていたせいや。念願のゴールインも間近だ――。