「時間よ止まれ」、「RIDE ON TIME」、「揺れる想い」……。誰でもいちどは耳にしたことがあるフレーズで、商品とともに人々の記憶に残ったのが「CMタイアップソング」です。民放の放送開始から70年の今年、CMタイアップソングの名曲を、音楽評論家のスージー鈴木さんが選びました。

ここからは「日本CMタイアップソング、勝手にベスト5」と題して、それぞれの時代を彩ったタイアップソングの名曲を、時代順で見ていくことにしましょう。

■矢沢永吉『時間よ止まれ』(1978年)／資生堂

■山下達郎『RIDE ON TIME』(1980年)／マクセル

■ZARD『揺れる想い』(1993年)／大塚製薬(ポカリスエット)

■ビリー・バンバン『また君に恋してる』(2007年)／三和酒類(いいちこ)

■ヒデ夕樹・朝紘太郎・シンガーズスリー『日立の樹』(1973年)／日立グループ

と、それぞれの時代を代表するタイアップヒットを見てきましたが、コマソンも含めた「日本最強CMソング」を選ぶなら、日立の「♪この木なんの木　気になる木～」だと、私は考えます。作曲はコマソンの大家＝小林亜星。

小林亜星による、一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディと、伊藤アキラによるキュートな歌詞の融合によって、半世紀にわたって使い続けられ、そして今でもバリバリの現役。日本のCMソングは、一周回ってここに極まっていると、私は考えるのですが、どうでしょう。

さぁ、あなたの「CMタイアップソング・ベスト5」は、どの曲ですか？

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