1: なまえないよぉ~ 2018/03/30(金) 14:17:47.94 ID:CAP_USER9
“UFOを流行らせた男” 矢追純一81歳「空を見上げてほしかった」

矢追純一が語る「UFOとテレビ黄金時代」 #1


(略)

「宇宙人が乗ってきてるかもしれないので、空を見ましょうよ」

―― 『11PM』では「好きなものやっていいぞ」と言われたそうですが、矢追さんはなぜUFOだったんですか?

 UFOをやりたいと思ったわけじゃないんだよ。何をやってもいいと言われたから、何しようかなと考えたんだ。その頃、僕が気になっていたのは、日本人ってどうしてまっすぐ歩くのかなということだよ。どこ行くにしても、前をまっすぐ見つめたまま、わき目もふらず歩くじゃないですか。バタバタバタバタ。ゾンビみたいだなと思った。よその国の人はもっとブラブラ歩いてるよ。僕は、バックパッカーで世界中を旅行してたから、大体知っているんでね。日本人は、多分精神的に余裕がないんだろうなと思い始めた。社会全体がこの状態だと日本はいずれ煮詰まるぞ、と。だから、たまには立ち止まって空を見ろよ、という番組にしようと思った。

『11PM』といえば司会の大橋巨泉だが、巨泉さんは「UFO、割と好きだったんじゃないかな」とのこと
『11PM』といえば司会の大橋巨泉だが、巨泉さんは「UFO、割と好きだったんじゃないかな」とのこと
―― その頃は高度成長期で、日本中が前ばかり見ていた時代ですもんね。

 今でもそうじゃない。立ち止まって空を見たら、東京といえども空間が広いじゃないですか。そうして、「僕ってなんでこんなことにクヨクヨしてるんだろうな」ってことに気付いて、心の余裕を取り戻してほしいなと思ったんです。会社がつぶれたら首をくくろうなんて、そんなことないんだよ。会社捨ててどこかへ行っちゃえばいい。家族もみんな捨てて行っちゃえばいいんだよ。死ぬことを考えればね。で、また帰ってきて働けばそれでいいじゃんね。

―― ということは、UFOを探すことが目的ではなかったんですね。

 空を見る番組というのは、エンターテインメントとして面白くないじゃない。星座を解説してもしょうがねえだろうと。そう思っているうちに、本屋でふと目に入った本に「空飛ぶ円盤」って書いてあったのね。当時、UFOなんていう言葉はないよ。あれは僕が流行らせたからね。パラパラ読んでみたら、宇宙人が来てるらしいと書いてある。それで、「宇宙人が乗ってきてるかもしれないので、空を見ましょうよ」という番組を作ったわけ。

「僕は『11PM』の月曜日担当だったんだよな」
―― 不思議に思ってるんですが、その後、ユリ・ゲラーやネッシーといった番組を次々と企画されてますよね。どうやって情報を集めたんですか?

 向こうから勝手に情報がやってくるんです。アメリカとかイギリスとかロシアとか。ネッシーは僕は単独で3回くらいやってますね。UFOの番組にしても、まず企画書というものを出したことがない。そんなものを出すと働かなきゃならないからね。僕は怠け者だから、働くのが嫌いなんです。だから、なるべく目立たないようにして、会社にもあまり行かない。ホワイトボードに「宇宙遊泳中」と書かれたりしてね。

ネッシー特番も手がけている ©時事通信社
ネッシー特番も手がけている ©時事通信社
―― ハハハ。社内でも宇宙人扱いだったんですね。そうはいっても、数々の特番を作られてますよね。いつ仕事をされてたんですか?

 あるとき、上司が「お前、給料もらってるんだろうな」って言ってくるんです。「そろそろ働け」「分かりました。何しましょうか?」「まあ、視聴率いいからUFOにするか」「そうですね。いつにしましょうか?」「オンエアは10月2週目の木曜日な」となるんだけど、それでも放っておくんですよ。そうすると、どこかから情報が入ってきて、ひらめくというと聞こえがいいけど、やる気になる。



―― スイッチが入るわけですね。

 そう。それで、取材スタッフを連れて海外に行くんだけど、僕は、自分も入れてスタッフを5人以内にしてあるんです。それ以上になると車1台で入りきらないから。で、自分で運転するんです。出発して、目的地の近くに行ったぐらいからカメラを回し始める。道中も探してるところもドアをノックするところも、全部回す。相手は素人だから、部屋に入るとそのまますぐにしゃべり始めるでしょう。それも全部撮ってるんです。今のテレビって、最初に話を聞いておいて、「こことここが面白いので、また聞きますから話してください」ってやるじゃない。だけど、初めてしゃべるところを撮る方が、迫力が違うんだよ。


(以下略)
http://bunshun.jp/articles/-/1784?page=2
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