1: なまえないよぉ~ 2018/08/12(日) 13:01:22.73 ID:CAP_USER9
戦後73年。戦争体験者から“あの時代”を表現する新世代まで、それぞれの「歴史との向き合い方」とはどんなものでしょうか。ドラマ 『この世界の片隅に』 で主演を務める松本穂香さんが考える「戦争のことを、今演じる意味」とは。
(中略)
■戦争は、後から考えると「なんだったんだろう」がたくさんある
――呉はかつて軍港で、世界最大の戦艦「大和」が建造された場所でもあります。呉にある「大和ミュージアム」には行かれたんですか?

松本 行きました。戦艦「大和」って敵国にバレるといけないから隠しながら秘密で作っていたんですよね。そしてあれだけの技術とお金をつぎ込んだのに、結局沈んでしまった。後から考えると、の世界なんでしょうけど「なんだったんだろう」と思ってしまうことが、戦争によって起こされたものにはたくさんあるんだと思いました。

――ドラマの中でも、すずが周作と山の上から大和を眺めるシーンがありますね。

松本 あの場面、周作さんは興奮するんだけど、すずさんってちょっとポカーンとしてますよね。周作さんは海軍で軍法会議の記録係、録事さんを仕事にしていますし、田口トモロヲさん演じる周作さんのお父さんは海軍の技術者。だから家族の中でも男性二人は軍艦についてもああだこうだ、話ができるんですけど、女性はよく分からないから「そうなんだー」くらいなんですよね。

――どこかリアリティがないというか。

松本 関わっていないと、遠いんだと思います。戦時中を生きた人にも、戦争を遠く感じていた人がいたというか、実感が持てない人が確かにいたというか……。それは、竹槍訓練のシーンを撮影したときにも思ったことですね。

■「いやこれ、相手が銃持ってたら意味ないよね」
――竹槍のシーンでですか。

松本 撮影しながら周りの子たちと「いやこれ、相手が銃持ってたら意味ないよね」「実際、敵来たら逃げるよね、まず」って話しました。でも、もしかしたら当時の人も「これ、意味あるのかな?」って、そういう気持ちを持っていたんじゃないかなって。想像でしかないですが……。

――遠い昔の感覚と、もしかしたら重なっていたのかもしれないと。

松本 今でこそ「あの戦争は何だったのか」って言いますけど、当時も「何なんだろう」という疑問はそれぞれの中にあったような気がしました。戦況が悪化するにつれ、それを表立って口にすることはできなくなるにしても。

■笑っていた世界が、次の日に消えてしまう
――広島の原爆ドームや平和祈念館には行かれましたか?

松本 はい。被爆された方など、いろいろな方にお話を伺いました。ドームを目の前にすると「怖い」としか感じられなかったです。大きな建物が一瞬でこんな姿に変えられてしまうのかって。一体なんなんだろうって。

――一瞬で世界が変えられてしまう。

松本 昨日みんなと笑っていた世界が、次の日に消えてしまうのが戦争なんだって思いました。

――物語では、そうした状況下で「もしかしたら死ぬかもしれない」という思いを抱く人も登場します。たとえば海軍として出兵するにあたって、すずを訪ねてくる幼なじみの水原さん。

松本 切ないシーンでした。監督からは「水原はもう二度と会えないと思って来てる。すずの温かさとか、人の生をもっと求めるように表現してほしい。すずもそれを受けてほしい」という演出がありました。たしかにこういう「もしかしたら明日死ぬかもしれない」という状況が、戦争という時代なのかもしれません。でも、それって今も変わらないという気もするんです。
(続きはソースをご覧下さい)

http://bunshun.jp/articles/-/8523 
2018年08月12日 

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