1: なまえないよぉ~ 2020/07/26(日) 18:04:42.15 _USER9
芸人たちが体を張ってあの手この手で笑いを取ろうとする『有吉の壁』(日本テレビ系)が好調だ。この手の純粋なお笑い番組がゴールデンタイムでレギュラー放送されるのは最近では珍しい。それが視聴率の面でも話題性の面でもまずまずの結果を出しているというのは、お笑い界にとって明るいニュースである。
そんな『有吉の壁』に欠かせない存在となっているのが、MCの有吉弘行の隣でアシスタントを務めるモデルの佐藤栞里だ。ロケでは有吉と共に遊園地や学校などを歩き回り、そこで芸人たちの熱の入ったパフォーマンスを目にして無邪気に笑う。
どちらかと言うと女性に敬遠されがちな泥臭い笑いも多い番組だが、佐藤は決してその空気を壊さない。でしゃばることもなければ過度に遠慮することもない。ちょうどいいたたずまいでいつも底抜けに明るい笑顔を見せている。
7月20日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)では佐藤がゲストとして出演していた。そこでは、番組の収録が終わるたびにノートに反省点をメモする真面目な一面が明かされていた。ロケの前には自らロケ現場を下見する「ロケハン」を行ったこともあるという。
また、収録前には共演者の情報を徹底的にリサーチして、芸人ならどんなネタをやっているかということまで事前に確認する。
しかし、それだけ裏で努力をしていると公言しても、佐藤にはどこか隙がある感じがする。悪い意味での計算高さがほとんど感じられない。昨今のバラエティ番組に出ている女性タレントの中でも珍しいタイプだ。
最近の女性タレントのトレンドは「戦略性」と「わかってる感」である。テレビがどんどんタレントの素の部分を求めるようになってきたため「バラエティではこういうふうに考えて立ち回っています」みたいなことを誰もが堂々と言うようになった。
戦略を立てて、それを実行する。結果が出なければ改善策を練る。そんなPDCAサイクルを回せる有能なビジネスパーソンのような人間でなければ、女性タレントとして生き残れない時代になっている。あれほど自由奔放に見えるフワちゃんですら、言葉の端々にテレビタレントとしての高い自意識が垣間見える。中略
「トークが上手い」「芸が面白い」「リアクションがいい」といった特定の強みがあるわけではなく、そこにいるだけで癒やされる、気の利いたコメントができなくてもそれはそれで許される、という特異なポジションだ。
佐藤は、何らかの能力があるというよりも、「ない」ことが強みになっているタレントだ。何がないかというと「圧」がない。ガツガツしたところがなく、余分な力が抜けているように見える。中略
かつて有吉弘行はベッキーに「元気の押し売り」というあだ名をつけた。佐藤は押し売りをしないどころか、そもそも商品を陳列すらしていない。無理に売らないことで自然に売れていく。「佐藤栞里」はそういう商品なのだ。
どれだけ長くバラエティに出ていても、佐藤にはどこか隙がある。「隙」は「好き」に変わる。生き馬の目を抜くバラエティの戦場で、すらっとした手足の女性モデルが見せる飾らない無邪気な笑顔が、視聴者や共演者の「好き」を勝ち取ることになる。
佐藤栞里は戦場に咲く一輪の花。ほかの人がどんなに緻密に戦略を立てても、同じ花を咲かせることはできないだろう。
全文はソースをご覧ください
https://dot.asahi.com/dot/2020072300009.html
2020.7.25
そんな『有吉の壁』に欠かせない存在となっているのが、MCの有吉弘行の隣でアシスタントを務めるモデルの佐藤栞里だ。ロケでは有吉と共に遊園地や学校などを歩き回り、そこで芸人たちの熱の入ったパフォーマンスを目にして無邪気に笑う。
どちらかと言うと女性に敬遠されがちな泥臭い笑いも多い番組だが、佐藤は決してその空気を壊さない。でしゃばることもなければ過度に遠慮することもない。ちょうどいいたたずまいでいつも底抜けに明るい笑顔を見せている。
7月20日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)では佐藤がゲストとして出演していた。そこでは、番組の収録が終わるたびにノートに反省点をメモする真面目な一面が明かされていた。ロケの前には自らロケ現場を下見する「ロケハン」を行ったこともあるという。
また、収録前には共演者の情報を徹底的にリサーチして、芸人ならどんなネタをやっているかということまで事前に確認する。
しかし、それだけ裏で努力をしていると公言しても、佐藤にはどこか隙がある感じがする。悪い意味での計算高さがほとんど感じられない。昨今のバラエティ番組に出ている女性タレントの中でも珍しいタイプだ。
最近の女性タレントのトレンドは「戦略性」と「わかってる感」である。テレビがどんどんタレントの素の部分を求めるようになってきたため「バラエティではこういうふうに考えて立ち回っています」みたいなことを誰もが堂々と言うようになった。
戦略を立てて、それを実行する。結果が出なければ改善策を練る。そんなPDCAサイクルを回せる有能なビジネスパーソンのような人間でなければ、女性タレントとして生き残れない時代になっている。あれほど自由奔放に見えるフワちゃんですら、言葉の端々にテレビタレントとしての高い自意識が垣間見える。中略
「トークが上手い」「芸が面白い」「リアクションがいい」といった特定の強みがあるわけではなく、そこにいるだけで癒やされる、気の利いたコメントができなくてもそれはそれで許される、という特異なポジションだ。
佐藤は、何らかの能力があるというよりも、「ない」ことが強みになっているタレントだ。何がないかというと「圧」がない。ガツガツしたところがなく、余分な力が抜けているように見える。中略
かつて有吉弘行はベッキーに「元気の押し売り」というあだ名をつけた。佐藤は押し売りをしないどころか、そもそも商品を陳列すらしていない。無理に売らないことで自然に売れていく。「佐藤栞里」はそういう商品なのだ。
どれだけ長くバラエティに出ていても、佐藤にはどこか隙がある。「隙」は「好き」に変わる。生き馬の目を抜くバラエティの戦場で、すらっとした手足の女性モデルが見せる飾らない無邪気な笑顔が、視聴者や共演者の「好き」を勝ち取ることになる。
佐藤栞里は戦場に咲く一輪の花。ほかの人がどんなに緻密に戦略を立てても、同じ花を咲かせることはできないだろう。
全文はソースをご覧ください
https://dot.asahi.com/dot/2020072300009.html
2020.7.25
【【ありよりのあり】「有吉の壁」に欠かせない佐藤栞里 そこにいるだけでいい”特異なポジション”】の続きを読む