1: なまえないよぉ~ 2018/03/29(木) 10:31:01.71 ID:CAP_USER9
NMB48のセンターとして人気を博し、AKB48のシングル選抜メンバーにも選ばれた「りりぽん」こと須藤凜々花さん。
2017年6月のAKB48総選挙で結婚を発表し、NMB48としての活動も終了している。

りりぽんは「哲学者タレント」としても有名で、ニーチェを「先輩」と称して哲学書まで刊行している。
しかしニーチェといえば、結婚や「リア充」を否定していることで有名な哲学者である。

ニーチェに心酔するりりぽんがなぜ結婚を選んだのか。そして結婚とはどういう意味をもつのか。

政治学者の堀内進之介さんの最新刊『人工知能時代を<善く生きる>技術』(集英社新書)刊行のタイミングで開催された二人の公開講座より、抜粋してお届けする。


AKBか国立大学か


須藤 私は、お母さんと弟の3人で暮らしていて、中学生くらいから、お金持ちになってぜったいに親孝行したいって思っていました。
お母さんは昼も夜もめいっぱい働いて、家事も全部して、それなのに家で勉強しかできない自分がくやしくて。
でも勉強しないと何も返せないから、国立の大学に行ってエリートになる!という目標をずっと持っていました。

そんなとき、中学校で哲学の授業があって、それが楽しくて、哲学者になりたいと思いました。そこで哲学科についてパソコンで調べたら、就職率がクソ低くて(笑)。
たしかにお金儲けには役に立たない学問だから、まぁしょうがないかと思っていました。

でも、高2の時に我慢できなくなって、外に出たくなったんです。勉強だけしている穀潰しにはなりたくないと思って。
早くお金も稼ぎたいし、夢も叶えたい。夢を叶えるのに、お金のせいにはしたくなかったんです。
それこそ親不孝だなって思ったんで。それで、AKBか国立大学かって真剣に悩みました。

AKBには握手会がある。ソクラテスは街の人といっぱい話して思想を高めていった。だから私もいろんな人としゃべる。握手会がある。で、AKB、お金も稼げる、と(笑)。
オーディションを受けたら、大阪のグループに受かってしまい、いっちょ、大阪で稼いでくるわって、置手紙を残して、旅立っていったわけですね。

母親には、反対もされたし、ビンタもされました。味方でもあり、最大のアンチでもある家族ですけど、でもやっぱり帰る場所で。

でも好きな人ができたら、いろいろ変わって、家族に対して気づいていなかった思いとか、理解できなかった部分も理解できるようになりました。
母親は恋多き女性ですけど、女としての生き方も共感できるようになったし。好きな人ができてからのほうが家族の大切さがよりわかったというか。
今まであった居場所よりも、自分で見つけた居場所によって、さらに昔の自分も認識できるようになった部分があります。

堀内 今みたいな体験によって、だいぶ見方が変わるでしょう。僕は、哲学を無理矢理、養分にしなくてもいいと思っているんです。
どんなことでも役立てなさいという哲学の先生もいますが、僕は、何でもかんでも取り込めばいいとは思わない。
それから、いろんな方面にいい顔をする必要もない。右を向いているときに左は向けないわけですから。
どっちを向くかはあなた自身が決めること。批判もいっぱいあるでしょうけど。

須藤 私はいろんな趣味がありまして、麻雀とかヒップホップとか。それでメディアに出させて頂くこともあるんですが、
知識不足で批判されることもあります。そのときはつらいです。

でも、哲学のことで批判されるのは、うれしいです、逆に。自分の知らないことも知ることができるし、
私の発言で皆さんの中に問いが生まれているということなので。堀内先生がおっしゃっていたことですが、
「哲学とは、何かの問を立てるところに本当の部分があって、答えを出すことじゃない」と。だから、批判する皆さんも哲学しているということです。

これからもいろんな経験をして、かっこいい女性の哲学者になって、善き人生を送りたいと思います。
なので、みなさんも善き人生が送れるように、祈っています! 何もできないけど(笑)。
https://gunosy.com/articles/RXwYR
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